さて、今度は第2位。Dr.BeatシリーズのミドルモデルDB-60です。
これは、所謂ハンディタイプの手のひらに乗るくらいの手頃な大きさなのですが、メトロノームとしての機能はほぼすべて備えている上、かなり多機能です。
正直そこまで使いこなしてないのですが・・・^^;
■ここが良い!DB-60
このDB-60はメトロノームとしての機能はほとんど内蔵していますし、それに加えオリジナル・リズム・パターンを作成できる「ノート・ミキシング機能」を備えてます。
ノート・ミキシング機能は、基本ビートに8分音符や16分音符、3連符を好みの音量バランスでミックスすることができ、さまざまな強弱のリズムやポリリズムのような複雑なビートも簡単に作成可能なんですね。
また、それを保存しいつでも呼び出すことができるメモリー機能もあります。
プリセット・リズム・パターンは、ワルツやボサノバ、8ビートをはじめバラエティ豊かな20種類を内蔵してあって、さまざまなジャンルのリズムを楽しみながらトレーニングが行えます。
また、リズムパターンを練習する時、3種類以上、色々なテンポで練習するといいのですが、その都度いちいちテンポを上げ下げしたりしなくても、あらかじめ記憶させることによりスムーズに練習が進められます。
また、曲に合わせてタップするだけで素早くテンポ設定が可能なタップ・テンポ機能や、ストップ・ウォッチ機能、タイマー機能も装備。楽器のチューニングやアカペラなどには欠かせない基準音発音機能も備えています。
その他、バックライト機能も装備しているため、暗い場所でも正確なテンポが確認できます。
あとこれも大事なポイントですが、強いです。何度も床に落としていますが全然壊れません。電池の保ちもいいです。
■ここはちょっと・・・
DB-60のここはちょっと不便、良くないところは、
メモリーのボタン、ディスプレイ下の音符の音量を設定するボタンがありますが、これが順繰りのみで、好みの音量にするのに何度も押さなきゃいけなかったりで、ちょっと面倒です。
あとボタンの数が少ない割に多機能なので、ちょっと凝ったことをしようとすると途端に操作が複雑にになります。・・・まあこれは大きさも大きさですのでしょうがないところなんですが^^;
それと、DB-90と比べると、音は良くないしそんなに大きくなりません。なので、生ドラムを使っての練習の時、そのままだとさすがにクリック音が聞こえなくなりますので、ヘッドホンやイヤホンが必要になるのですが、これにはステレオミニプラグが繋げられるPHONE端子が付いています。
安いものだとこれが使えなかったりしますので、これは非常に大事なポイントです。
■DB-60のデザインは・・・
↑一番初期のラフスケッチ
これ実は、Rolandさんとの最初の案件でした。
素材も金属モノは使えないとか、あまり繊細な技術が必要な形にはできないとかで、かなり向こうとの調整が必要な機種でした。
でもこれはほぼスケッチ通りです。まあボタンの数やレイアウトなど、かなり細かいところまで詰めて描いていきましたので、こちらの意図通りと言えます。
が、それまでやってたA社での仕事からするとかなり大味で、う~ん、正直良いのか悪いのかわからないというのが本音ですね。
でもまあBOSSとしてはこれで良いということなのですから良しとしましょう^^;
ボタンの鮮やかなブルーとダークグレーの組み合わせは良いですね。
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前回のDB-90は、スタジオで見かける他は、一人だけバンド仲間で持っていた人いましたが、このDB-60はもっといました。
今やってるドラムのほうのビッグバンドにも持ってる人いました。もちろん事前に私がデザインしたとかは伝えてません。
大きさも手頃だし、楽器のケースの中にも余裕で入るし、持ち運びが便利というのはいいですよね。ソフトケースも付いてます。
どこへでも持っていけるコンパクトなメトロノームで、それでも機能は妥協したくない、色々なリズムパターンを練習したい、リズムに関して気合の入った方に最適ですね。
最上位機種で最も多機能なのとか、廉価版ながらかなり使えるコンパクトなのとかもありますので、こちらもご参考まで(^^)
それではまた(・∀・)