このサイトでは、リズム感を良くするにはドラムをやろう!と言ってますが、それはなぜか?今だに良くわからないという方も多いかと思います。
それを改めて説明したいと思います(^^♪
■音の長さ、拍の長さが体感できる
音符を分解というか、全音符から細かくしていくとこうなりますよね。
こんなのは音楽をやってるというか、音楽を習ったことのある人なら誰でも知ってるかと思いますが、この図のとおり、全音符も16分音符16個分も、長さは同じです。1小節の中で色々な音符が存在したとしても4拍は4拍。短くなったり長くなったりはしませんよね。(4分の4拍子の場合)
ところが、メロディあるいはフレーズによってはどこかが伸びたり縮んだりして、4拍の長さが一定でなくなったりして連続性がなくなっているのが、リズム感が悪くなっている要因の一つです。
ドラムをやると、音符のウラ、ウラの細かいところまで自分で感じて、場合によっては刻むわけですから、休みであろうと、細かい音符の連続であろうと、4拍は長さは変わらず一定です。
曲調やノリによって、1拍を8分で、または16分で感じてるというわけです。
■拍の長さが体感できればリズムキープも簡単!
その1拍を細かく分割して感じる感覚が体に染みこんでいれば、走ったりもたったりもなくなり、一定のテンポでリズムがキープできるようになるはずです。良く言われる「裏」を感じるということですね。
「表」をしっかり感じて「裏」もきっちり感じることができれば、テンポが揺れるってことはなくなるはずです。
これは休み(休符)であっても同様です。休みであってもビートは流れ続けるわけですから、拍の長さ、感覚がわかっていれば、休みだからといってそこだけ長くなって次の出だしが遅れたり、短くなって次の出だしが飛び出したりといった、恥ずかしいことにもならないはずです。
■細かい音符の複雑なフレーズも理解しやすい
16分音符が連なっていて、タイやスラーで繋がってるような複雑なフレーズ。パッと見「ウッ・・・(汗)」となりませんか?初見でパッと吹けるようになるにはかなり練習しないといけないかもしれません。
でもドラムをやって細かく分解する感覚がわかっていると、複雑に見えるフレーズも難なく、どういうフレーズなのか理解することができます。
例えば、16分のノリの曲であれば、ずっとドラムは16分でビートを刻んでるわけですので、右手と左手で交互に叩いてビートを刻みます。
チキチキチキチキチキチキチキチキ であれば、チが右手、キが左手(例えば右利きの場合)でやるとして、この中で音符がタイでつながったり休符が入ったりしても、これがどのタイミングでつながってどこが抜ける(休む)のか・・・というのがすぐイメージできるはずです。
譜面を見て、パッと見良くわからなかったとしても、一度楽器を横に置いて、手で両太ももをタカタカ叩きながらそのフレーズを歌ってみましょう。
これができればどんな複雑(そうに見える)なフレーズも楽勝です。まあ、音の高低もあるのですぐにできるようになるとは限りませんが、それでも、リズムに関してはバッチリなはずです。
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ということで、ドラムをやることでリズム感向上に大いに役に立つというのがおわかりいただけたかと思います。
まあ実際に吹けるようになるには、それなりに練習が必要なことは確かですが、楽器の特性も加味して、自分なりにその感覚を調整してリズム感良く演奏することができるようになると思います。
例えば、トロンボーンだと管が長いので吹いてから音が出るまで他の楽器よりも時間かかりますが、普段はそういうことも含め練習してても、細かい休符の後遅れずに出る時とか、この16分の感覚がわかっていれば遅れずにキッチリ、いいタイミングで出ることができます。
同じ休符でもトランペットやサックスと違って長くなっちゃったりしたら全然合いませんからね。
あ、休符に関して一つ。
いいドラマーになると、休符の時も自分は完全に休まず、何かしら刻んでくれてその休符の長さを示してくれたりします。ビッグバンドでは良くあるのですが、頭4分休符で2拍目に全員が出る場合、ドラムは休まないでドンと入れたり、何か誘い込みのフレーズを入れたりします。
曲にもよりますが、これがないと逆に入り辛かったり・・。でもドラムの譜面は休符だったりして、これはもうその人のセンスになる場合も良くあるんですけどね。
ドラムやると、リズムが良くわかりますよ?
楽しいですよ?やってみませんか?
なぜドラムをやるとリズムが良くわかってくるか、はこちらを続けてどうぞ!
→ ホント?ゴーストがドラムのリズム感を良くするなんて・・・
それではまた(・∀・)